燦爛たる緋色の首里城 ~社員旅行 in 沖縄~

こんにちは 倉庫スタッフの大澤です
沖縄社員旅行3日目の様子は私が担当します

3日目日程
ホテル出発→首里城公園→国際通り那覇空港中部国際空港→名古屋

社員旅行(会社設立30周年記念)最終日
メンバー中、最も歴史に詳しく、興味がある、と自負している私(高校地歴免許有り←ただし既に失効)が
沖縄観光の中で、2日目の勝連城と同じくらい行きたいと思っている場所「首里城」からスタートです

戦争と琉球大学設立で城そのものは完全に無くなっており
メインの正殿が再建、公開されたのは平成4年、割と最近の事です

そもそも沖縄が歴史に登場するのは中国の歴史書です
西暦600年くらいに中国を統一した「隋(ずい)」の事が書かれた歴史書「隋書」の中に「流求」として登場します
中華統一を果たした隋が沖縄に軍を進め(計3回)
3回目の遠征で隋に従わなかったため国王を殺し、数千人を捕虜として連れ帰った、と記されています
(この「流求」が沖縄の事なのか台湾の事なのかは諸説あり)
2回目の遠征で鎧の一部を持ち帰っているのですが
当時「遣隋使」として隋にいた小野妹子がそれを見て
「此夷邪久国人所用也(この鎧は屋久の人が使うものだ)」と言ったとか

遣隋使って懐かしいですね
中学校の教科書にでてきましたかね
「日出づる処の天子、書を日を没する処の天子に致す。恙無きや・・・」
という書き出しの国書を献上し
それを読んだ隋国皇帝(煬帝)が激怒り
・・・というところまでは有名ですがその後どうなったとか習いましたっけ?

私が当時読んだ本(マンガ)には
小野妹子と一緒に隋から来た使者「裴世清(はいせいせい)」(この人は日本をド叱りに来た)が
日本の進んだ文化と制度を見て感激し
皇帝に仲良くするように伝えた、みたいな事が書いてあったような覚えがありますが
今思えばそんなはずない
当時の中国は世界最高水準の文化を持った国、
しかも300年ぶりに中華を統一して意気は揚々
東の海の果てにある倭だか大和だかという国の文化に感激したり、ましてやビビる事など絶対に無いのです
戦争になれば100%日本の負け、人の数も資源の量も違うからね
沖縄にも行ける航海術があるのに、本土に行けない理由がない
朝鮮を制圧しちゃえばさらに近くなるしね!
(隋は朝鮮に遠征するけど、これは失敗して滅亡することになりますが)

しかも小野妹子は隋から持たされた返書を途中で紛失するという大失態
これはもう国際問題です 普通なら推古天皇メチャ怒られるでしょうね
飛鳥側でも小野妹子に対してそれなりの処分をしなければならないでしょうが
なんやかんやで結局は冠位十二階最上位の「大徳」まで昇進しています

無礼な国書を敢えて書く、返書を無くす妹子、その後特に何も無いこと
これはもう謎ですね=ロマンですね
あー、こういうの教えてくれる先生がいたら授業楽しかったでしょうね
(私の中学校の社会の授業は、教科書を音読するのみ、という地獄の時間でした)

ちなみに煬帝激怒りの部分は
「『日没する』とは無礼だ!」
ではなく
「天子」が2回でてくる事
「天子とはこの世に一人、朕のみじゃ!」
という部分です

 

と、ここまで書きましたが、今のところ首里城とは全く関係ありません
首里城はこれより800年後ぐらいに建てられます

 

さていよいよ本題に入りますか!

まずは二千円札にも描かれている「守礼門

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守礼門

ちょっと止まって写真撮る
そしてみんな正殿を目指してどんどん進む

 

次に「園比屋武御嶽石門(そのひゃんうたきいしもん)」!

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園比屋武御嶽石門

チラ見でほぼスルー
あれ?ちょっと、みんな?これ世界遺産だよ?
しかしみんなどんどん進む

 

「歓会門」

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歓会門

1番ゲート通過って具合にどんどん進む

(シーサーと戯れているのは私です)

 

「龍樋」

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龍樋

あるのに気付いた?
これはここでは珍しく500年前のものだよ!作り直してないよ!

 

「瑞泉門」

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瑞泉門

2番ゲート通過どんどん

まあ、正殿見たいよね、そうだよね

 

「正殿」

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正殿

正殿は最近建てられたとはいえ、色鮮やかで風格があり、
文化や宗教の中心たるにふさわしい姿でした

東側から望む景色もすばらしい!

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何気にトイレの蛇口がシーサー

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その後は国際通り
沖縄そばを食べ(2日連続)

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その沖縄そばを食べた10分後にハンバーガーを食べ

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http://www.zootons-okinawa.com/

飛行機に乗り

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名古屋駅でラーメンを食べる

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名古屋駅から外に出て、3日ぶりに見るビル群の高いこと高いこと
隋の都もかくあるか、という感じです
小野妹子が隋の都の長安を訪れた時は、これよりずっと衝撃を受けたんだろうなー
隋の宮中も権謀渦巻く世界、この名古屋も私たちが生きていく仕事の世界
ビル自体に、生活感というか商売っ気というか、何となく生々しいものを感じます

沖縄のあのちょっとゆっくりとした感じの時間の流れは
なかなか経験できないことだったんだなー

また行きたいなー

と帰ってすぐに思いました